Hammond B3の最後のレストア

ハモンドB3のレストア最後の工程です。ここまでやるほ修理技師はほとんどいないと思います。 

よく上鍵盤のレールの塗装が剥げて錆びていることがあるのですが、以前は自分でタッチアップの塗装でかなり目立たなくしていました。でもやるなら徹底的にしようと思ったので、自動車の板金塗装の知り合いにお願いしてサビの除去と再塗装してもらいました。新品のような状態になり、その後は自分でHAMMONDのロゴを取り付けました。これで自宅のB3、A100、レスリー122、45のレストア終了です。まあさらにやるとしたら外観のニスを全てヤスリで落とし、傷や凹みをパテで埋めたり、表面の木を貼り替えたりしてニスを塗るということですが、そのためには中身をすべて取り出さなければならなくてとんでもない作業になるので、その工程はやりません。傷もそのオルガンやレスリースピーカーの歴史ということで。 

オルガンとレスリーのレストアにかかる時間は100時間以上かかります。もちろん状態にもよるのですが、そこまでかからない個体もありますが、だいたいこれ以上手をかけるところがないというところまでするとそれだけかかります。 

見た目そこそこ良し、音最高、鍵盤タッチの感触最高となりました。